ローマ字化したものと和訳を書く。ローマ字化したものは必ずしもその通りに発音するとは限らない(発音メモ参照)。アクセントが付くものは原文にアクセントをつけ、ローマ字文で太字で示す。通常のロシア文にはアクセントはつかない。
Ива́н, вот дом.
ivan, vot dom.
イヴァン、これが家です。
Э́то дом? — Да, э́то дом.
èto dom? — da, èta dom.
それは家ですか? — はい、それは家です。
Дом тут? — Да, дом тут.
dom tut? — da, dom tut.
家はここにありますか? — はい、家はここにあります。
Э́то ко́мната? — Да, вот ко́мната.
èto komnata? — da, vot komnata.
それは部屋ですか? — はい、これが部屋です。
Э́то окно́? — Да, окно́ там.
èto okno? — da, okno tam.
それは窓ですか? — はい、窓はあちらにあります。
Э́то дом и сад. Вот ко́мната и окно́.
èto dom i sad. vot komnata i okno.
それは家と庭です。これは部屋と窓です。
Ко́мната тут, а окно́ там?
komnata tut, a okno tam?
部屋がここにあって、窓があちらにありますか?
Да, тут ко́мната, а там окно́.
da, tut komnata, a tam okno.
はい、ここに部屋があってあちらに窓があります。
発音メモ
子音はすべて発音する。
単語の終わりの子音も発音する。
Дについて
通常はダ行だが、単語の終わりではtの音になる。
アクセント
強弱をはっきりつける。アクセントのある母音は他よりすこし口を開き気味にする。
аについて
通常はアで発音する。アクセントに続く場合はエに近い音にする。ко́мнатаはコムネテに近い音になる。
эについて
アクセントが付くときには長めのエにする。
оについて
アクセントが付くときにはオ、アクセントの前にあるときはアに近い。окно́はアクノのような発音にする。アクセントの後にある場合にはアとエの間の音にする。э́тоはエタとエテの間の発音にする。
文法メモ
冠詞がないことについて
ロシア語には冠詞がないためдомは不定冠詞的な「ある家」なのか定冠詞的な「その家」なのかは判別できない。文脈から判断する。
文法の性について
ロシア語の性は男性と女性と中性がある。語尾から判断する。
- 子音で終わるものは男性 :дом「家」, сад「庭」, мосм「橋」
- –аで終わるものは女性:ко́мната「部屋」, Москва́「モスクワ」, мука́「小麦粉」, бода́「水」, доска́「板」
- -оで終わるものは中性:окно́「窓」, куно́「映画」, бино́「ワイン」
動詞の省略
英語のbeやフランス語のêtreに相当する「〜である」を意味する動詞は省略される。
дом тут.家はここにあります。
сад там.庭はあちらにあります。
этоについて
中性の指示代名詞。
э́то дом.それはいえです。
э́то Ибан и Анна,それはイヴァンとアンナです。
語順について
疑問文でも語順が変わらない。イントネーションのみ変わる。
Э́то дом?それはいえですか?
Да, э́то дом.はい、それは家です。
接続詞аとиについて
аのときにはその前にカンマをつける。иの場合はつけない。