サクラです。こんにちは。
最近のUSB機器はプラグ・アンド・プレイ等と言われ、接続するとすぐに使えるようなものが多いです。例えばUSBメモリなんかはどれも同じ使い方をするので見知らぬUSBメモリでも同じドライバー(物理的な機械とソフトウェアを媒介するプログラム)で使えるというわけです。今日はこのドライバーについての話をしたいと思います。
SRSの前に先生に、外性器の感覚は麻痺すると言われていましたが、実際そのとおりです。傷に沿って痛覚はあるものの新しく形成された外性器部分の感覚はよくわかりません。おおよそ術後6ヶ月から3年の間に感覚が戻ってくると言われました。つまり私の体のハードウェアの部分が物理的に変更されても、その部分の感覚を適切に脳に伝えるドライバーは無いわけです。
前に使っていたドライバーは男性の外性器に対応したものなので、今は使えません。まだ術後一週間ほどですが、陰茎の感覚を思い出そうとしても上手く再現できなくなってしまいました。現実感のなさはちょうどファンタジーに出てくる想像上の生き物みたいな感じです。
おそらく脳と神経組織はこれから現状の肉体組織をスキャンして専用のドライバーを作るのだと思います。先生のお話された6ヶ月から3年というのはこのドライバーを作る期間と思われます。
英語版wikiで以下のような記述があるので転記します。
Before undergoing SRS, transsexual patients possessed unwanted sex organs which they were eager to remove. Hence, they were frigid and not enthusiastic about engaging in sexual activity. In consequence, transsexuals individuals who have undergone SRS are more satisfied with their bodies and experienced less stress when participating in sexual activity. Most of the individuals have reported that they have experienced sexual excitement during sexual activity, including masturbation. The ability to obtain orgasms is positively associated with sexual satisfaction.
ざっくり訳します。
SRS前の患者は望ましくない性器を持っていました。 したがって彼らは性行為に対して冷淡で熱狂的ではなかった。 SRS後はその結果として自身の体に満足し、性行為中に体験するストレスは軽減されます。ほとんどの人は、自慰を含む性行為中に性的興奮を経験したと報告しています。 オルガスムを得る能力は、性的満足と正の相関があります。
この記述内容は今のトピックより先のことですが、いずれにしても多くの患者でドライバーが適切に機能している前提の内容です。このトピックについてはまた時間を置いて続編を書きたいと思います。