SRSから3ヶ月経過

ボンジュール、サクラです。

早いものでSRS、性別適合手術を受けてから3ヶ月が経ちました。一応ここまでの経過をまとめておきます。

今回の手術は外性器を女性器にするものですが、私は造膣つまり膣を造りませんでした。男女の性行為を行う部位を作らない点でデメリットといえますが、費用の面や体に負担をかけない点でメリットとも言えます。

SRS三種類の選択

実際のところSRSで仕事を休んだのは2週間10営業日で、3週目からは仕事に復帰できました。ただ正直なところ休めるのであれば3週間4週間休むのもよいかも知れません。

術後の痛みは少しずつ和らいできて、3ヶ月目にはほぼ日常の生活に支障がなくなりました。排尿も問題ありません。自転車に乗ったり、プールで泳いだり、登山をしたりが出来るようになりました。

睾丸がなくなったせいで、術前に比べて女性化が進みました。すごく微妙なのですが肩の筋肉や腰つき、髪の毛質、肌の白さといったささいな点に変化が見られます。

精神的にも変化がありました。男性器がなくなったことによって性自認が安定し、今まで中途半端だった気持ちがずいぶん整理できました。今までいろいろ隠そうとしていたことを隠さなくてもいいやって思うようになりました。積極的になれているというのでしょうか。体の変化よりこちらのほうがインパクトあるかもしれません。

体力が落ちるかとも心配していました。確かに筋肉は落ちましたが、精神的な変化として挙げた積極性のためか以前よりずっと元気な気がします。

性感は徐々に戻っています。ホルモンバランスが変わったせいか一時性感を含む身体感覚が不安定になりましたが、すぐに安定しました。感じ方は睾丸の有無でかなり違うと思います。ホルモンの注射は術前は週1回でしたが今は二週間に1回にしています。

このように、私にとっては万能の薬に優る効果があったSRSですが、万人にポジティブな効能があるとは言えないと思います。手術の前に充分にリアル・ライフ・エクスペリエンス(RLE)を積んでおきたいものです。自分の望む性で暮らす見通しを建てておくことは重要です。

女性としてパスすること

私は子育てや資金の算段など他の兼ね合いもあり、SRS前のRLEに10年間費やしています。あまりにも長すぎて当初の計画であったSRSのことを忘れそうになっていたくらいです(笑)。今年の年初に一年の計画を立てようとしたとき、ふとこのことを思い出して手術を受けた次第です。

私は子無し要件に引っかかっていてまだ女性の戸籍を持っていません。フリーで仕事をしているとはいえコンプライアンスの観点から男性で仕事をしています。そして男装してはいるものの時々女性扱いを受けることもあります。自分でもよくわからなくなっているのですから、周囲にわかれとういのも無理な注文です。この問題は下の子が成人して戸籍が変更できるようになる数年後にまた考えることにします。

いろいろ書きましたが3ヶ月も経過すると「術後」はもうそろそろ終わりではないかと思います。

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