サクラです、こんにちは。
夢精とは男性特有の現象ですが、性的な夢やそれに引き続く性的絶頂、つまりオーガズムは男女共通のようです。
夢精は性的な夢と自然発生的な射精を伴うものです。精巣が正常に機能している男性であれば射精をしない時期が長期に渡ると、夢精につながりやすいと言われています。精液は射出状況に関係なく常に造精されるので精嚢が一杯になってしまうためです。
私は若いころよく夢精をしていた時期があります。男性としての機能は正常に働いていたものの、性的な気力が湧かず自慰も性交もしなかったためです。今から考えると軽い鬱状態だったのかも知れません。
ホルモン治療を始めてからこの造精作用は衰えたため、夢精はおこらなくなりました。これは私にとっては嬉しい体の変化でした。軍需産業が武器を造り続ければ、それを消費するために、何か口実をつけて戦争や紛争が勃発することがあります。私の身体の軍需工場はその生産ラインを停止したので、戦争の可能性は極端に減り平和が訪れました。
SRSによって陰茎の一部の性感帯は女性器形成のため残されたものの射精する器官は全て取り除かれた私は夢精とは全く無縁の存在になったと信じていました。しかしある時、睡眠中にクリトリスに相当する部分に性感が起こって、筋肉の収縮と弛緩の連続的な繰り返しとオーガズムを感じました。夢の中では今はないはずの陰茎、あるいは実際に形成されているクリトリスからなにか液体がでているような身体感覚がありました。
ふと目が覚めて、股間の様子をみるととくに何か濡れている様子はありませんでした。造膣をしていない私は多量の液を分泌する器官は持っていないので、いわゆる「濡れる」ことは起こりません。ただただ夢の中の出来事だったようです。
睡眠中のオーガズムは女性にも見られるようです、ただし男性の夢精と違い判別が難しいようです。
Studies have found that more males have more frequent spontaneous nocturnal sexual experiences than females. Female wet dreams may be more difficult to identify with certainty than male wet dreams because ejaculation is usually associated with male orgasm while vaginal lubrication may not indicate orgasm.
研究は女性より多くの男性がより頻繁に自然発生的な夜間の性的経験をしていると明らかにしています。女性の「濡れた夢」はそれを確かなものとして判定するには、男性の「濡れた夢」(つまり夢精)より困難があるでしょう、なぜなら膣の潤滑はオーガズムを示すとは限らない一方で、男性の射精にはオーガズムがいつも伴うからです。
脳の働きとしてのオーガズムには、男女差がないようです。ただ性別や身体の作りによって、プロラクチンなどホルモンの影響を受けるため、その発生の仕方、消失の仕方には差があるようです。それが激しいのか緩やかなものであるのか、長く続くのか短く終わるのかは男女差、さらに個体差もあります。
私については、男性でいたときの夢精の体験によって、たとえ男性器を失った今の状態でも、睡眠時のオーガズムに導きやすい性質が作られているのではないかと思われます。オーガズムに至るためには、独自のコツがいるというのは否定できないでしょう。
特に男性であることに嫌悪していた以前より、女性的な存在でいられる現在のほうが性的なものに対して積極的な価値を見出しやすいということも、この傾向を強めている気がします。
まだ激しく触るまでは術部が回復しているとはいえないので、回復を待って夢ではない状態で達することができるか試してみようと思います。これはSRSが成功したかどうかの指標にもなると思います。