さよなら両性具有

こんにちは、サクラです。

SRSからもう一ヶ月半経ち、手術による傷やダメージもずいぶん回復してきたようです。回復に専念している間はあまり気付かなかった身体の変化について書きます。

この一月半の間は、ずっと股間の手術痕の周辺に痛さと痒さがつきまとっていました。当初は病院から痛み止めとしてボルタレンが処方されていましたが、その後は薬局で購入したロキソニンを服用していました。

手術後の股間はいろいろ腫れていて、見た目は正直とてもグロテスクでした。しかし腫れがひいてくると今まで固くなっていた箇所、例えば大陰唇に当たるところなども柔らかくなってきました。うつ伏せで寝ても楽になっています。

抗生剤のゲンタシン軟膏はまだ残っているので患部に塗っています。痛みがひいてきたので、少し落ち着いて自分の股間がどうなっているのか観察したり、触ってみたりすることができるようになりました。喪失感というとネガティヴな言葉として使われがちですが、股間に男性器がないことは、いわば快く爽やかで清々しい喪失感を与えてくれます。

また皮膚感覚、触覚が今までよりかなり鋭敏になったことに気づきました。ホルモン療法だけでも鋭敏になったと思っていたのにSRS後はこれに輪をかけたような状態です。それほどの変化を期待していなかったので、正直なところ驚いています。

私は女性ホルモンが、精巣から分泌されている男性ホルモン、テストステロンを無効化していると信じていました。しかし、どうやら精巣は造精は止めましたが、ホルモンの分泌は続けていたようです。

電車やエレベーターなどで同乗する男性の匂いが気になるようになりました。おそらく今までは自分にも少なからずあった匂いなので気にならなかったのでしょう。

男性器、特に精巣を備えつつ女性ホルモンを投与していたこの12年間の私の内分泌系は両性具有の状態だったのだと思います。身体が女性化していたので、男性ホルモンの力を過小評価していました。でも、これは精巣を失って初めてわかったことです。

両性具有的な在り方から脱したことが自分にどのような影響を与えるのか正直わかりませんし、想像もしきれません。このことは追って書くようにします。

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