瓶に込められた言葉

サクラです。過去のバラけた自分の記録をまとめることは、このブログを初めた理由の一つです。

私がホルモン治療を初めたのは2006年5月でした。それ以前はもやもやした気持ちで暮していたと思います。実際当時の気持ちがどんなだったか自分で再現できなくなっています。

2006年2月の日記には周囲に理解者のいない孤独感とともに詩が書かれていました。自作ではありません。イギリスのロックバンドの歌詞を自分で日本語に訳したものです。なにか解決の緒を見つけようとしていた当時の自分の状況がわかるのではと思い以下に転記します。

「瓶に込められた言葉」

私は漂流者、誰にも知られていない島に流れ着いた。
次々と訪れる夜と昼、しかし私以外に誰もいない。
もしこれ以上の孤独があるとすれば、
これに耐えられる人はいるのだろうか?
絶望の底へ落ちる前に誰かに助けて欲しい。

私は世界に助けを求める、言葉を瓶に込めて。
だれかがこれを聞くことを私は希望する。

このようにして一年が過ぎた。
私は最初から知っておくべきであった、
希望だけが自分をつなぎとめておける
唯一のものだということを。
愛が大切だと人は言う。
だけど愛は自分を癒すこともするけど
ばらばらに打ち壊してしまうこともある。

今朝気の向くままに散歩をしていたら、
信じられない光景に出会った。
千億もの瓶が海岸に打ち上げられていたのだ。
どうやら孤独でいるのは私だけではないらしい。
千億の漂流者が家に帰りたがっているのだ。

私は世界に助けを求める、言葉を瓶に込めて。
だれかがこれを聞くことを私は希望する。

the Police / Message in a bottle

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