Bonjour tous、サクラです。
SRSを受けてから15ヶ月たちました。術後の期間が1年以上になり、自分の中でも経験が蓄積されたためか、新奇なものに対する緊張もなくなり精神的に安定しています。
一つ前の記事でautogynaephiliaという「性自認が男性である生物学的男性が女性化の幻想を抱く現象」についてお話しました。そのような男性がSRSによって男性器を失うと、自身の性自認が崩壊し鬱症状に見舞われる可能性があるとのことでした。私について言えば、男性器がなくなったことは私にとても晴れやかな気持ちをもたらしてくれます。その事実を確認するたびに、本当に生きていてよかったと思うのです。この点については、私はautogynaephilia的なものとは関係がないのだといえるでしょう。
先程「生きていてよかった」といいました。それは今の私を基準として振り返ってみると、過去がとてもおぞましく思い返されるからです。当時のわたしは、当然ながら性自認について疑いをもたず、男性と信じて暮らしているのですから、それほどひどい生活を送っているとは露ほども考えていなかったでしょう。しかし「なにかがおかしい」という常につきまとっていた感覚を、「自分と他人は根本的に異なる」という一般的な常識によってなんとか緩和させていたことも、また確かなことです。
ある一人の女性が、幼少期から男性の肉体をまとい、男性として育てられ、肉体が男性だからという理由で同性であるはずの女性と交際することを当然のことされ、女性に対して男性としての態度を半ば強要され、女性と結婚し、生殖活動を行い、子供をもうける。自分のことを男性と信じて、家族に恵まれた中年男性である自分に満足する。一体こんなことが可能なのでしょうか?
私には無理なことのように思えます。とはいえ、他に道があるということを知らない私はせっせと、男性の人生を歩みました。しかし、ある日、突然、決壊した堤防から流れ込む濁流のようなものに、それまで私が築いてきたものは、流されてしまいました。あとに残ったのは二人の娘と女性化した私でした。あやふやな性自認に向き合わず、また向き合えずに築き上げられてきたものは、砂上の楼閣に等しかったと言えます。
話が長くなりそうなので次回以降、現在の私からみた過去を振り返ってみたいと思います。
はじめまして!僕は性自認も身体も男なんですけど、普段からショーツを穿いていて、邪魔物に感じる男性器をSRSで取ってしまって女性器にして、造膣術で出来た膣を男性に使ってもらいたい願望がありますよ。
こうさん
コメントありがとうございます。
https://tokiensis.com/sacra/autogynaephilia/
このリンク先の記事をお読みになっていると思いますし、実際にSRSに踏み切られることは無いと思いますが、性自認が男性である方がSRSで女性化するのは性自認が女性である方より多くの考慮が必要です。こうさんが幸せでいられることを願っています。