SRSから八週間経過

サクラです。こんにちは。

SRSから8週間が過ぎました。今から思うとあっという間のことでした。

仕事は続けています。デスクワークなので、身体に負担をかけないように座っていれば特に苦にはなりません。腫れているところもほとんど治まりました。まだ多少、奥のほうで痛い箇所がありますが、特に支障がない程度です。

車の運転も普通にできるようになりました。ただ長時間になる場合は円座クッションは必要です。自転車もサドルにあまり体重を掛けなければ問題ありません。自転車のサドルは術部にあたるのでお尻の位置をずらして坐骨で支えたりしています。

今一番問題なのは姿勢のことです。術部に気を使っている内に知らない内に姿勢を偏らせる癖がついてしまいました。先週、整体に行って軽く矯正してもらいました。しばらくはこれを続ける必要があると思います。

他の点で特筆するべきことは、化粧品の反応が敏感になったことです。術前と異なり手入れをするとその分だけ効果があらわれる、と少なくとも私は感じました。以前にも書きましたが、睾丸から分泌される男性ホルモンによって身体は大きな影響を受けていたということを再確認しました。単なるプラセボ効果かもしれませんが、身体の変化に対して以前より鋭く観察するようになっているのは確かな気がします。

そのようなわけで、今まであまり考えずに使い続けていた化粧品からシャンプーやソープなどを見直ししています。友達やネットの情報を調べたりなどして、自分にあったものをわりと真面目に探すという行動もSRS後に出てきたものの一つです。

術部の感覚はかなり戻ってきました。性感も戻ってきたので、つい触ってしまいます。手術前には身体から突出した陰茎の尖端に性感帯があったのですが、それがクリトリスとして形成され身体のごく表面に移植されました。同じ感覚器が違う場所で感じ取っているだけなはずなのですが、ずいぶん感じ方は違います。これはついている場所の問題なのかもしれませんし、男性ホルモンの大きな減少によるものかも知れません。

とにかくいろいろな変化が一度に起こっているので、何が原因なのかよくわかりません。おそらくすべてが原因で、すべてが結果なのでしょう。

服装も変化しました。今までは股間の盛り上がりが気になるため、それを隠すようにスカートやワンピースを着ていました。でも、SRSの結果、むしろ股間が盛り上がっていないことを見せるため、パンツルックやレギンスで出かけることもはじめました。術部の痛みがなくなったここ2週間ほどの変化です。

ダイエットのためワンサイズ小さくなったこともあり、服を買い換えるいい機会になっています。ただ、体型はまだ変化している気がします。

また、SRS後2ヶ月目の受診にも行きました。経過は順調で次は半年後と言われました。ただ排尿に問題があるようならすぐに来るようにとも言われました。排尿は私にとっても一番気になるところです。いずれにせよ、一連の手術の流れがこれで完結したことになります。

SRSについてはいろいろなニュースを聞きます。実際に施術を受けたものの後悔して、医者を訴えたというものもありました。自分が後悔することを見抜けなかった医者に責任が有るというのです。どちらが良い悪いの言及は避けますが、慎重な判断が必要であることだけは強調してよいでしょう。

私に関して言えば、後悔はなく満足しかありません。今まで出来なかった、またはそもそも想像もしなかった日常の変化が訪れ、苦悩に満ちた過去を優しく癒やしてくれているように思えます。

今までたくさんの分かれ道があってたくさんの選択肢が存在したように思えます。でもふと振り返ってみると、過ぎ去った分かれ道の反対の道は草むらに隠れて、まるでただの一本道を歩いてきたとしか思えないのです。

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