こんにちは、サクラです。
無事家に戻ってきました。結局手術前日から10泊11日の旅でした。長かった。でもこれほど無為にゴロゴロ寝て過ごしたのはここ20年思い返してもなかったのではと思います。今まで休暇で旅行にいっても遊ぶことに夢中で忙しくしてましたので。
最後の診察では先生に「せいきの大手術だったねー」と言われました。はい、私にとっては「世紀」でもあり「性器」でもありました。
最後の診察なので診断書をいただきました。通常であればこれをもとに裁判所での申し立てが認められると戸籍の性別変更ができます。しかし私は「未成年の子」がいるため要件を満たしていません。法律が変わらなければ数年後には申し立てとなるので保存しておくことにします。
なにが書いてあるか覗いてみました。中には二枚あり一枚目は性別適合手術(SRS)の内容、二枚目は一週間後の所見でした。
手術の内容
- 精巣切除
- 陰茎切除
- 膣様陥凹形成
- 外陰部形成
3つ目の膣様陥凹形成とは造膣をしない場合でも「なんとなくくぼんでいる形にしてあるよ」ということだそうです。正直造膣しないとどうなるのかあまり考えていなかったので見た目だけでも膣があるようにみえると聞いて嬉しかったです。先生、ありがとうございます。 <(_ _*)>
実はまだ糸も残っているし腫れているし、触ると痛いのであまり詳細に術後の部位を観察していません。友人は手術した場所を見たいというのですが、盲腸みたいに簡単には見せられません。今度一緒に温泉にでも行ったときに見せても良いですよ。
手術一週間後の所見
(1)現在の身体状況
- 体毛が薄くなっている。
- 骨格筋が減衰して筋力は低下したと考えられる。
- 体脂肪分布が女性型である。
- 乳房の隆起を認め、乳頭・乳輪も女性型となっている。
(2)現在の性器の状態
- 精巣・陰嚢・陰茎は切除されている。
- 女性型の外陰部(陰核・膣様陥凹)を認める。
おそらく、役所向けに戸籍変更要件を満たすような書式になっているのだと思います。とはいえ書いてあることに間違いはありません。
手術前に友人から「物理的な身体のタフさはまだ残されている男性器が機能していることに起因しているのでは」と言われていました。女性ホルモンを注射しているので男性器による男性的な機能は抑制されていると私は思っていたので、この点についてはこの友人と見解が違います。
いまのところ、手術前後で気力や精神的な状況が違うという自覚は全くありません。男性の機能が物理的になくなった今後はどのように変化するのか、ちょっと楽しみなところはあります。