SRSから11ヶ月経過

Hello folks !! サクラです。

SRSの術後しばらく「SRSから○ヶ月経過」記事を書いていますが、もうすぐ1年経過しようとしています。

SRSによる性転換の完成は手術の完了をもって達成されるのではなく、これに続く一定期間を含めるべきだとおもいます。というのも手術によって股間そのものの形状が変わりますが、それは単にその部位だけの変化です。睾丸除去による男性ホルモンの分泌停止のため、術後は徐々に体全体が変化します。さらにその肉体的な影響を受けて心理的社会的な変化がおこります。この変化は予期していたものより大きいものでした。

髪の毛

術前から女性ホルモンの影響で剛毛だった髪の毛はある程度柔らかくなっていました。でも術後はさらにやわらかくなってコシのない猫っ毛になりました。毛量は増えないのですが、発毛剤の使用も手伝って前頭部や頭頂部の髪の毛の薄い所は徐々に改善しつつあります。ウィグがあまり必要とならなくなりつつあります。

筋肉と服装

全体に筋肉は落ちたと思います。もともとの骨格は男性であるとはいえ、筋肉が落ちたことにより女性の服が着やすくなりました。以前は股間の問題もありはけなかったスキニーフィットのデニムが着られるようになりました。スカートやワンピースでなくてパンツを女性として着ることは、一つの到達点かもしれません。

肌質

これは年齢のためもあるかもしれませんが、皮膚が以前より薄くなった気がします。このため洗顔や保湿をうまくやらないと肌荒れは赤みの原因となります。乾燥するようになったのも、もしかしたら年齢のせいかもしれません。朝晩少なくとも30分ずつはスキンケアの時間をとるようにしています。

心理的なこと

最近、色恋というほどまでではないのですが、男性との交流がありなんとなく気持ちが揺れる思いがしました。以前だとさらっと流せてしまったことが、長いあいだ心に引っかかり、わりと動揺することがあります。

いろいろ悩んだあげく今の所見つけた答えは、より多くの人と交流するということです。気持ちが一方通行となる相手に対して、あまりのめり込まないことが大事です。

戸籍が変更できないことから、現在も男性として仕事をしていますが、わりと問題なく暮らせています。ジェンダーの性差というのは相対的なもので、同性だけのグループであっても、そのメンバーでより男性的な役割を担う人と、より女性的な役割を担う人が出てくるものです。私も男性ばかりの部署内では女性的な役割を担うことが多く、あまり深く考えなければ普通に楽しく暮らせていると言えます・

恋愛感情

これも上記のような社会的なジェンダーの役割に影響されてか、普通に男性に気持ちが向くようになりました。術前なら「そうはいっても自分はいろいろな面で男だからな」というような気持ちをブロックすることもあったでしょう。でも、流れを堰き止めるものがなくなると、わりと自然に気持ちに従うことができます。

SRSの影響というのは肉体の変更からはじまり、徐々に精神的、社会的な変化へと影響範囲を広げていきます。以前私は「術後は終わった」といいましたが、術後11ヶ月経過した今でも変化は続いていると思います。

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