職場での性の取り扱いについて

こんにちはサクラです。

しばらく間があいてしまいました。今日は職場での私の性の取り扱いについて話をします。

今の職場では男性として仕事をしています。大きな会社の正社員や公務員であったりすれば、その所属する組織に掛け合って女性として扱ってもらうことも出来たかもしれません。しかし私のような請負という仕事は、職場の組織に属するわけではありません。契約上は戸籍の性別で仕事をすることになります。偽ることはできるかもしれませんが健康保険証を確認されることもあります。

また業務請負は期間労働になります。たとえ、ある場所で努力して女性の取り扱いの受けられたとしても、期間が終わればその取扱も終わってしまいます。

いろいろ面倒なので、私は男性で仕事をすることにしていました。男性として仕事に従事することについて私は特に耐えられないということはありません。野生の生物や昆虫たちは生き残るために擬態することもあるわけで、私だって生き残るために擬態をすることは吝かではないのです。実際のところ男性トイレを使うこと以外はそれほど問題はありません。

今の職場では契約の延長が続き、かれこれ2年近くいることになります。今までのなかでは長い方だと思います。

さて月曜から金曜まで、9時から18時までを定時とする会社ですが、あるとき一泊研修をする計画が持ち上がりました。社員でない私は当然それに参加することはないと思うでしょう。しかし会社にいる全員に参加して欲しいという社長の意向から、私にも参加の要請が来ました。会社のために良かれと思う社長の善意であることは疑う余地はありません。また契約の継続を望むのであればこのような要請は積極的に受けるべきではあります。

しかし私にとっては宿泊となるといろいろ支障が出てきます。研修の取りまとめをしている女性社員(すでに私のジェンダーのことは知っています)に相談しました。「現在のように男性として取り扱われている限り研修には参加できない」と伝えると、「なんとかしよう」ということになりました。

彼女は社長に私を女性として取り扱うことについて承諾を得てくれました。ただ「社長の独断でそれを行うという形は他の社員の手前取るべきではない」という役員の意見もあり、社内規定に修正をいれることになりました。ハラスメントのガイドラインのなかにトランスジェンダーの取り扱いの項目が追加されることになります。

また上記の彼女の呼びかけにより、女性社員だけの会合が開かれました。そこで、私がトランスジェンダーであり、性別の取り扱いの変更を望んでいることが伝えられ、私も同様の説明をしました。幸いなことに異議はでませんでした。

近日中、遅くとも研修前には私は職場で女性として扱われることになります。可能であれば今の職場には長くいたいと思っています。

とはいえ、なにかの理由でこれが実現されない場合もあり、記事にすることを躊躇していました。しかし、気づいてみると、前回の更新から随分間があいてしまっているので、このように現状報告をすることにしたわけです。

「職場での性の取り扱いについて」への1件の返信

SRSから24ヶ月経過 | サルマキスの泉で へ返信する コメントをキャンセル

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