夏休みの計画

Bonjour ! サクラです。

遅ればせながら夏休みの計画を立てています。SRS後から2回め、本格的に回復したという意味では初めての夏休みといえます。術前と変わったことを踏まえて計画についてお話します。

我が家ではここ数年8月後半に2泊3日、または3泊4日の旅行をする習慣があります。術前は宿泊する場所に制限がありました。私が大浴場に入れないため、必ず部屋にシャワーやユニットバスが必要だったのです。このため安いところでは街道沿いのモーテルやビジネスホテル、あるいはリゾートホテルなどに止まることが多かったのでした。

今年は経済的にあまり良い状況ではないので、予算を抑えたいと思っていました。調べてみると自分の住んでいる自治体の保養所がかなり安く利用できることがわかりました。私達が予約した保養所は部屋にユニットバスはないので必ずお風呂は大浴場です。これは術前にはNGだった場所です。以前のわたしはそもそも候補にも入れていなかったわけです。

こう考えて探してみると他にもたくさん行けるところが出てきます。しかもそれほどお金を使わずにです。逆にいうと今まであまり安価でなく少ない選択肢の中から選んでいたことになります。これも、私の抱えてた障害の一つであったと思います。

今の私には様々な選択肢があることに日々気付かされるのです。それは、なんとなく後ろめたい気持ちを抱え、会う人と目を合わせるのをためらい、常に人気のない場所を探していた過去の自分に気付くことでもあります。

私はSRSを受けて本当に良かったと思っています。これによって自分がなりたい自分になれたからではありません。これによって自分がかつてそうであった自分に戻れたという確信があるからです。

ただ私は手放しでだれにでもSRSをお勧めするつもりはありません。以下の記事も参考にしてください。

ではみなさん、Bonne journée !

SRSで後悔しないために

「夏休みの計画」への3件の返信

  1. サクラさん、初めまして。
    今は夏休みの楽しい計画を実行されている頃でしょうか。

    ブログを最初から全て読ませていただきました。
    その結果、今まで混沌としていた自身の心の中が整理できました。
    つまらない話ですが、サクラさんに是非聞いていただきたくて、
    コメントを書かせていただきます。

    私は、サクラさんより少し上の年代です。
    30年ほど前から自分の股間の男性の象徴に強い嫌悪感
    (違和感よりも強い感情です)を持っています。
    それが、おそらくは性同一性障害に起因するものなのだろうと
    結論することにしました。

    そう結論付けるに至った経緯を、極大雑把に自身の性的体験を中心に
    説明します。

    【初めての精通】
    10歳くらいの頃、度々おちんちんを又にテープで留めて遊んでいたのですが、何度目かの時に精通を体験。
    中学生になって男子のオナニーの仕方を友人から教わるまで、同じ方法で射精をしていた。

    【初めての夢精】
    中学生の頃、大きな男の人に上から圧し掛かられる夢を見たときに体験。その後も同様の夢で夢精。

    【女性との経験】
    18歳で初めて同年代の女子とラブホテルに行ったが勃たずに失敗。
    その後、何人かの女性と付き合うが、性行為はことごとく失敗。

    AV等で性的興奮をすると勃起していたので、精神的なものと思っていた。
    交際相手の女性は皆理解を示し、成功するように協力してくれたが、
    互いに将来のことを考え自然な形で別れた。

    その頃、生身の裸の女性を目前にしても強い性欲を感じないことに気付く。

    【同性愛との葛藤】
    20代後半、自分は同性愛者なのか?と葛藤し始めた。
    しかし、ゲイビデオを見ても全く興奮せず。
    男性に対して恋愛感情を持つことも皆無。
    そちらの方向に行くことはなかった。

    【股間のモノへの嫌悪の始まり】
    AVを見ていて、自分が画面の中の女性に同化しようとしていることに気付く。
    男性としてマスターベーションしているのだけど、脳内は抱かれている女性になっている。

    このことに気付いた時から、股間についている男性の象徴に強い嫌悪感を抱くようになった。

    私が育ってきた頃、外面と性自認が異なるという発想は全くありませんでした。
    外面のまま男性として生きていくことが当然として生きてきました。

    20代後半に女性的な身体を手に入れたいと思った時も、
    反面、その考え自体を強く否定する心がありました。

    と同時に、仮に手術で女性の身体を手に入れたとしても、
    うまく社会に適合して生きていく自信がありませんでした。

    サクラさんのブログを見て
    ホルモン療法やSRSで、身体だけでなく内面も女性化していくことがよく判りました。
    そして、決意を持って工夫を重ねていけば、異なる性で生きていくことができることも・・・

    私は勇気が無くて、何も行動を起こさなかったから、何も手に入れることはできなかった。
    自身の年齢を考え、この先も今の性で生きていきます。
    それでも、心の葛藤の原因が判ったので、今までより気持ち良く生きていけます。

    サクラさん、あなたはとても勇気があり、行動力のある方です。
    そして、あなたのブログを20代後半の時に見ることができていたら、
    私の人生は、もう少し波乱に富んだものになっていたでしょう。(笑)

    サクラさんの生き方の続きを是非聞かせて欲しいです。
    新しい記事、お待ちしています。

    長文、失礼しました。

    • マナブさん
      コメントありがとうございます。

      マナブさんのお話の中には私にもいろいろ思い当たるものがありました。ブログの内容は後知恵でさらっと書いていますが、当時の自分は同様に相当悩んでいたと思います。

      私は特に不自由のない環境に生まれていたはずなのに、どこかに放り出されたような孤立無援であるかのような気持ちに常にいました。そしてこれも後知恵でなぜそうだったか今では理解できています。

      タイムマシンがあれば過去の自分に教えるところでしょう。でも、それができないのであれば、他に同じような悩みや迷いを持っている方の参考になればよいわけで、このようなコメントをいただけたことは大変うれしいです。

      遅い更新ですが、またお寄りください。

      • サクラさん、お返事をくださりありがとうございます。

        極論ですが、生物にとって性差は、種を残すために有るものだと思っています。
        でも、人間にとって性別の差は、他の生物に比べてとても実り豊かな生を与えてくれます。
        しかし、自分の性別に違和感を持つとき、生きること自体が苦しくなることもあります。
        私は、苦しくても生きることをやめるという選択はしませんが、次に人間に生まれる時は、自分の望む性に産まれることを願います。

        サクラさんの今後の人生が実り多く豊かなものになることをお祈りします。

サクラ Sacra へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください