男性用と女性用のトイレの違いについて

こんにちは、サクラです。

両性具有的な生活を長くしていた私は、トイレにいくときには状況によって男性用と女性用を使い分けていました。おそらく大人で両方のトイレの内部の様子を知っているのは掃除の方とトランスジェンダーくらいでしょう。

女性用トイレに最初に入るときには戸惑いがありました。仕事先で女性用トイレにはいってクレームが入ったこともありました。これは実経験の初期の頃、自分の客観的な状況を上手く理解していなかったから起こった事故でした。衝動に駆られることなく冷静に自分の状況を知ることは重要なことです。

女友達と話していていろいろ思うところがあったので、男性用と女性用のトイレの違いについて大事なところだけまとめたいと思います。

男性トイレは小便器が複数個、個室はたいていの場合女性トイレより少ないです。排尿のみの場合は小便器が使われるため個室の使用のために行列を作ることはあまりありません。オフィスビルでトイレの収容人数と従業員の男女比が比例しない場合は男性トイレの個室の行列が見られます。

男性個室には当然ながらサニタリーボックスはありません。また男性用個室のシャワートイレにはビデも音姫と言われる擬音装置もついていないことが多いです。公共用のシャワートイレのカタログを見てみると男性用と女性用の製品があります。男性用にビデが必要ないのは言うまでもありません。擬音装置がないのは説明が必要かもしれません。

女性の洋式大便器での排尿は水の溜まっているシンクに直接落下し大きな音を立てます。個室が複数あれば隣まで聞こえることもあります。擬音装置が考案される前は水の流れる音でマスキングをしていました。しかしこれは水道代として施設の管理費に負担をかけていたのです。私の見ているLIXIL社のカタログでは擬音装置によって女性トイレの個室一つにつき年間385万円の水道代が節約されるとあります。

男性の場合、個室は大便を伴うとき以外はあまり使われることがありません。排尿は男性器の構造上、大便器の前の斜面に当たるため大きい音はしません。大きな音は断続的におこる大便がシンクに落ちる音のみです。この断続的な音に対して擬音装置の効果が低いこと、多くの男性が気にしていない、あるいはそう思われていることから男性用の個室には擬音装置は採用されないことが多いのです。標準タイプの製品で男性用は女性用より1割程度安価でした。

SRSを済ませた私も状況に応じて男性用の個室を使うことがあります。ただこのときに困るのは女性に近い構造の私の排尿が大きな音を立てることです。もし小便器で用を足している男性がこの音を聞いたら大変困惑するでしょう。「個室に入っているやつは大丈夫か? 水みたいな下痢してるぞ。」

実経験の浅いMtFで女性用を使う場合は待ち行列のある女性トイレを避けることです。後の女性に自分を詳しく観察させる機会を与えてしまうからです。最初のうちは空いているところを探したほうが精神衛生上、そして防犯上安心でしょう。

なんだかあまりきれいな話ができず申し訳ありませんが最後に一つだけ。ショッピングモールの女性用トイレには小さい男の子用の小便器を見ることができます。うちは娘だけなのでまったく無関係でしたが、見かけるたびになんとも言えないほほえましい気持ちになります。普通の家庭に小便器がない以上、こういうところで男の子は経験を積んでいくのでしょうね、母親に見守られながら。

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